前述した「目標」の三つ目が「相手の言葉を聞き取れる」でした。その達成のためにはリスニングの訓練が必要なのですが、いわゆる「音読パッケージ」をお薦めします。音読パッケージとは音読、リピーティング、シャドーイングを繰り返す練習法を指します。コンパクトな例文を用いて何十回も繰り返す訓練なので大変ですが、効果は折り紙付きです。リスニングの訓練は当然ながら聞き取る能力のない段階でスタートします。初めは誰しも聞き取れないのですから、失敗した時は「もう一度」、「ゆっくり」、「簡単な表現で」、「別の言い方で」などと相手に(CDに)遠慮なくお願いしましょう。

ところで三つの目標に向かって訓練するだけでは上達しない能力があります。発音がそれです。正確に発音できているかどうかを判断するのはネイティブであり、独学ではどうすることもできない領域なのです。ですから先に触れたように、オンライン英会話の活用が補填してくれます。一応は読書で発音の知識を蓄え、リスニングの際に真似ることで上達を図るとよいのですが、最後の最後には画面の奥のネイティブに審査してもらいましょう。

 さて、以上のようなクイックレスポンス、中学文法、リスニングの訓練のみで話せるようになるかと問われれば、やはりそれだけでは無理だと答えなければなりません。瞬間英作文の例文の一つ一つは重要なパターンですが、人の会話の全てを網羅しているわけでもなく、自分の考えをアウトプットできる応用力も身に付けなければなりません。独学可能な応用練習法としては、説明型、コメント型、ロールプレイ型が考えられます。いずれも自問自答することで、この応用力を涵養しようとするものです。