最近取り上げられることも増えた英会話学習法の一つに、カランメソッドがあります。このメソッドは母国語が英語でない人の勉強法として開発されたのですが、ケンブリッジ英検プレリミナミーの合格を勝ち取るまでの時間が大幅に短縮されたとのデータがカランスクールより提示されたことで、最も効率的な英会話学習法として世界中で認知されるに至りました。ベースの理論は子どもの母国語習得プロセスに纏わるものです。日本語を一切用いることなく、先生の質問に回答するというシンプルなパターンが繰り返されます。その中で単語や文法を学びつつ、発音の誤りが先生から指摘されます。音読やディクテーションも組み込まれるので総合的に学ぶこともでき、密度の高い学習法と言えるでしょう。

 カランメソッドで学ぶと、一般的な学習法に比して4倍の英語を聞き、4倍の英語を話すことになります。従って単純に換算すると、要する時間を4分の1に短縮することができるのです。夢のような話ですが、カランメソッドは気の休まる時間を学習者に与えないというスパルタ教育であることを意味します。語学学習はリーディング、ライティング、スピーキング、リスニングで構成されますが、中でもスピーキングが難しいとされています。カランメソッドの実践中、先生から絶え間なく質問されるため、聞くことと話すこととに集中せざるを得ません。初学者にとってスピーキングは恥ずかしく、気後れするものですが、恥じ入る余裕すら与えないのがこのメソッドなのです。

 カランメソッドの先生の口調はとにかく早口です。生徒に合わせてゆっくり話すことなどありません。一般的な英会話スクールのように授業中にゆっくり話してもらったところで、校外に出ればネイティブのスピードに曝されるため、挫折するのは想像に難くありません。カランメソッドのスピードに最初は戸惑いますが、プログラムも終盤に近付けば難なく聞き取れている自分を発見し、嬉しくなる請け合いです。