前述したように、オンライン英会話の講師のほとんどは教育の素人であり、彼らに任せきりの勉強法はリスクを伴います。オンライン英会話は受動的に参加するのではなく、能動的に活用するくらいが無難でしょう。前項までご説明した独学の成果を発揮する場として、また自分の発音の審判員として、さらにはリスニングの教材として利用すればよいのです。

 講師の発話に対する生徒の構えは、CDから流れる録音された音声に対するそれとはまったく異なり、緊張感をもって集中する態度と言えます。この姿勢こそがリスニングの力を向上させるのです。この「集中」は、相手の言動を聞き漏らさない(見逃さない)ようにコミットし続けるだけの敬意が基盤です。ですから講師の選択が重要だということも分かるでしょう。例えば間違いだらけの英語をスピーキングしても、情報の核心さえ伝えられれば修正指導しない講師もいますし、重箱の隅をつつく講師もいます。雑談の多い講師もいれば、授業時間一杯レッスンに心血を注ぐ講師もいます。どちらのタイプが正しいという問題ではなく、自分が敬える講師に指導を仰ぐべきなのです。色々なタイプの中から自分に合ったタイプの講師を選択することは簡単ではありませんが、相性が良くないと思った講師を変えることは、通学のスクールに比べて容易です。

 ネイティブの講師であれば、発音の間違いに限ってはどの講師であろうと的確に指摘してくれるはずです。綺麗な発音だと自負している箇所を不正確だと指摘されることは「英会話あるある」です。レッスン後の復習時間にそれら「意外な間違い」を再認識することで定着しますし、レッスン中に瞬間英作出来なかった表現を調べるのも上達への近道です。